癌に転移の時間を与えないために|メディカルチェックが命を守る術

医者

脂肪を消化する重要な器官

看護師

身体の中には胆のうと呼ばれる袋状の臓器が存在しています。肝臓と十二指腸の間を繋いでいるのが胆のうであり、この袋には脂肪を消化するために必要となる胆汁が入っています。肝臓で作られる胆汁を溜めることができる胆のうは、食事のあと十二指腸へと胆汁を送る働きを担っています。胆のうが阻害されてしまう病気の中には「胆のうがん」と呼ばれる悪性腫瘍があります。男性よりも女性の方が発生率が高いとされており、胆石症を合併することも多い病気です。胆のうがんは胆のうそのものだけでなく、胆のうとほかの臓器を繋ぐ胆のう管にも生じることが多く、その際の診断は胆管がんと言われ区別されることが多いです。加齢が発生リスクを高めてしまうとも言われており、70代以降に多い傾向があります。

胆のうから十二指腸へと胆汁が流れるための管である総胆管にがんが発生すると、小さながんでも黄疸が出るため自分でも周りでも気づく可能性は高いです。黄疸は皮膚や白目が黄色くなりますし、尿や便にも色の異常が確認できるからです。しかし、胆のう自体にがんが発生した場合には黄疸の症状は現れにくいのです。症状を自覚する頃には進行しているというケースも多く、右上腹部に痛みが出てしまうほか、食欲が無くなり、体重が著しく減少してしまいます。熱発を伴う右上腹部の鈍痛は胆のうに異常をきたしている可能性が高いため、早期に医療機関を受診することが大切となります。胆のうがんの検査は腹部超音波検査が一般的です。がん自体を発見しやすいとされており、多くの医療機関で行なわれています。また、CTやMRIなどで病気の進行や浸潤を確認する検査も導入されています。外科的治療が基本とされていますが、進行具合や転移の有無によっては抗がん剤や放射線治療を選択する必要があるため、医師と相談して治療方針を決定していくことが大切となるのです。